台風による被害は火災保険でまかなえる場合があります!
福岡県は、台風の影響を受けやすい地域であり、過去にも複数の被害が報告されています。
火災保険には、火災・風災・水災・建物破損などの補償がありますが、屋根修理の範囲が適用されるのは「風災」に対してです。風災には以下のような災害が当てはまります。
①台風 ②旋風 ③強風 ④竜巻 ⑤暴風これら雨風の被害が「風災」です。火災保険は絶対に使えるわけでなく、保険会社による審査や査定に通過して、火災保険の適用範囲であることを証明された場合に保証の適用となります。
注意点
- 台風被害の申請期限
保険金の請求には期限があるため、被害を確認したら早めに申請しましょう(通常は3年以内)。 - 対象外になるケース
経年劣化や日常的な損耗が原因と判断されると、保険適用外になることがあります。
台風で屋根が飛ばされる原因

台風で屋根が飛ばされてしまうのには原因があります。
それは、長年の経年劣化によって屋根材の状態が悪化し、そのタイミングで台風が襲来するから飛ばされてしまうのです。
では、台風で飛ばされやすい屋根の状態とはどのようなものでしょうか。以下、一つ一つご紹介いたします。
台風被害の多い屋根の箇所と状態
留め具が外れていて、棟板金が浮いている状態

棟板金が浮いているということは、主に釘が外れていることが多いです。釘も経年劣化によって痩せて細くなってしまったり、サビなどが原因で外れてしまいます。また、外れた釘をそのまま放置すると、釘穴から雨が浸入し、ひどい場合は下地から腐食して雨漏りに繋がります。
※台風の被害で一番多く見られるのが、棟板金が飛ばされる被害です。これは極めて危険なことです。
瓦屋根の漆喰の劣化

瓦屋根の漆喰の劣化が発生していると、台風の雨・風が隙間へ浸入し、まず瓦の中の土が外へ流れ出てしまいます。その状態でさらに台風が来ると、中へ水が浸入し下地が腐食した状態になり、さらに台風が来た時に風が隙間へ入り込み飛んでしまうことになります。
漆喰がポロポロと落ちてきた時、棟板金の土が外へ流れ出た時には、強度が弱っているため、漆喰の塗替工事を行ってメンテナンスをしましょう。
瓦のズレ

瓦がズレていると、ズレた隙間から、風が浸入して飛ばされることがあります。 また、ズレた隙間から雨が浸入することにより下地を腐食させ、さらに被害が拡大することもあります。
瓦屋根は、瓦の重みだけで留めているため、どうしても強い台風が来た際は飛ばされる可能性あります。
屋根材の反り・割れ

屋根材が反っていると、風を受けやすくなり、割れが生じ飛ばされることがあります。 さらに、割れた部分から広がるケースもあり、飛ばされやすくなります。
事前にできる台風対策
ここでは、事前にできる台風対策をお伝えいたします。台風の後に、自分の家の屋根が、他の住宅に損害を与えてトラブルになることもしばしばあります。 飛ばされたあとでは、遅いという事もありますので、未然に被害を防止することも必要です。
その①:棟板金の固定

棟板金を固定することで、台風被害を防ぐことができます。
施工方法は、
・パッキンビズで留めなおす。
・コーキングで穴や隙間を埋める。
・棟板金の交換。
部分交換だから、安く修理ができます。
その②:破損個所は修繕する(カラーベスト)

破損箇所とは、屋根材のヒビや割れを直すことです。修繕することで、飛ばされるリスクと雨漏りのリスクを減らすことができます。施工方法は、
・コーキングでヒビを穴を埋める。
・新しいカラーベストに部分差し替える。
部分補修工事のカラーベストのシーリング工事と差し替え工事を行えば、費用を抑えて工事することができます。
その③:瓦屋根のメンテナンス

瓦屋根は、耐久性は高いですが、台風対策を行うという点では多数あります。
主なメンテナンス工事は下記です。
・瓦のズレ整える。
・瓦の重なり部分の隙間を部分的にコーキングで留めて瓦を固定する。
・割れている場合は、新しい瓦にものに差し替える。
・漆喰の塗り替え工事と棟の積み替え工事を行う。
その④:アンテナ撤去、または交換


アンテナを撤去することも事前の台風対策になります。なぜなら、アンテナが飛ばされて、自分の屋根材に穴をあけることや、他のお家を損害を与えてしまう可能性があるからです。
他人のお家に損害を与えると、火災保険などは適応されませんので、そのようなリスクを下げるために撤去することも台風対策を行う上では、大切です。
最近は威力のある台風が増えましたね。
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